種子が危ない!食も危ない!

2月18日、日野ネットもメンバーである日野地域協議会で、種子法廃止の現状についての学習会を開催しました。

2018年2月18日に行われた種子法に関する学習会の様子

米・麦・大豆の種子を、地域の気候に合わせて改良、開発し、農業者が安定的に作物を供給できるようにしてきたのが、種子法です。
その大切な法律が、民間の参入を妨げるなどの理由から、十分に審議されないまま簡単に廃止されました。

学習会では、世界における種子の現状を知ることからDVDで学習し、日野市内の農業者である小林和男さんにお話を伺いました。
世界では、各地で品種改良された種子を農業者が守り続け、種子を買うことなく農業を続け、私たちに生産物を供給しています。しかし、法律が変わり種子を残すことも犯罪とされ、民間の種子事業者から買わなければ農業ができない状況も生まれています。
一方日本では、種子を取り植えても、同じ作物が生産できない「F1]という種子(一代品種)が売られ、いつまでも種子を買い続けなくではならない現状も出てきています。

小林さんのお話しでは、日野市で生まれた固定品種、「ひらやまおかぼ(畑で栽培するお米)」「東光寺大根」(沢庵用の大根)があると伺いました。
また、「皆さんは種子を食べていることを再確認してほしい。」「農業者が守ってきた種子を大切にしてほしい。」という思いも話されました。

私たちは、民間事業者による種子が増えることにより、食への安全性も危ぶまれることから、まずは多くの人に現状を伝えることが必要です。
さらに、日野市独自の品種を守るためにも、また農業者が安定的に生産ができるように、皆さんと一緒に守る体制を整えることも進めなくてはなりません。
今後も多くの人に種子について情報を伝える機会を増やし、自治体へも種子を守る仕組みを提案していきたいと思います。