2022年度予算に向けて要望書を市長に提出

ケアラー実態調査など、日野市2022年度予算への要望を提出しました。

日野市は厳しい財政状況を再建すべく、事業全般を選択と集中の観点から見直しています。加えてコロナ禍です。その中でこぼれ落ちてしまうものはないか、私たちの日頃の活動を通じてみえてきた課題や市民の皆さんからの声を踏まえ、次年度予算への反映を求め、要望書を市長に提出しました。(10月1日)

市長には、予算要望の内容や主旨を説明し、要望内容についての意見交換も行いました。

2022年度(令和4年度)日野市予算要望項目

1.すべてのひとの人権が保障されるまち

1)幼児期からの年齢に応じた性教育をすすめるためには、絵本の活用が有効です。すべての図書館、幼稚園、保育園、小中学校の図書室に、性を学ぶ絵本や本の拡充、及び人権週間などに性を学ぶ企画を求めます。【拡充継続】
2)子どもオンブズパーソン制度導入に向けた検討委員会の立ち上げを求めます。【拡充継続】

2.笑顔で子育て・介護ができるまち

1)ケアラー支援条例の検討委員会設置に向けて、ケアラー(ヤングケアラー含む)、元ケアラーへの聞き取り調査の実施を求めます。【新規】
2)老々介護への支援強化として、介護の手続き等のわかりやすいフローチャートの作成や相談体制の充実を求めます。【新規】
3)高齢者への虐待を防止するため、毎月の広報誌の市民相談に、虐待相談先として各地域包括支援センターの周知を求めます。【新規】
4)高幡の子ども家庭支援センターは、子育て広場としての活用を求めます。【新規】

3.子どもがいきいき育つまち

1)いわゆる取り出しではなく、全体の中で子ども達の個を伸ばしながら、多様性や合理的配慮への理解を深めることを支援する作業療法士(OT)の学校配置が注目を集めています。
インクルーシブ教育、ひいてはインクルーシブ社会推進の一環として、まずはモデル校からの取り組みを求めます。【拡充継続】
2)学校や家庭に居場所がない子どもも、安心して過ごせる第三の居場所として「ほっとも」の増設を求めます。【新規】
3)学校に行けない、行かない子どもたちの個に応じた学びを保障するため、オンライン学習の充実や、わかば教室の増設を求めます。【新規】

4.支え合う減災のまち

1)日野市地域防災計画策定後には、ご当地ハザードマップを作るワークショップなど地域協働課との連携企画を求めます。【新規】
2)新型コロナウイルスの感染状況に応じて、いざという時に迅速に対応できる宿泊療養体制の整備を求めます。【新規】

5.次世代のための持続可能なまち

1)日野市が2050年ゼロカーボンを目指していることを明確に打ち出し、国の補助金を積極的に活用しながら、まち全体で脱炭素化をすすめていくことを求めます。【新規】
2)1)を効果的に推進できるよう、環境政策課の設置など、環境部署の組織体制の見直しを求めます。【新規】
3)無作為抽出の市民と気候危機について語り合い意識を共有する「気候市民会議」の開催を求めます。【新規】

6.市民が自治するまち

1)市が主催の講座や説明会は、可能な限り会場とオンライン併用のハイブリッド方式の開催を求めます。【新規】
2)情報公開の観点から、各議事録の公開の確認、ホームページ掲載時期などの規程を定め、AIを活用するなど迅速な掲載と見つけやすい工夫を求めます。【新規】
3)お金を生み出す担当課を設置し、産官学民連携でクラウドファウンディングなども視野に入れ、事業展開をすすめてください。【新規】
4)市の予算・決算について、公民館事業等で市民向け財政講座を開催し、市民とともにお金の使い道を考える場を求めます。【新規】

7.気軽に出かけておしゃべりできるまち

1)マイクロ水力発電等の明かりで夜空を楽しめるスポットの設置に向けて、市民とともに検討を求めます。【新規】
2)河原でのバーベキューのマナー・アップとして、期間限定で見回り・声掛け・メッセージ配布などの一歩踏み込んだ対策をお願いします。【新規】