ゲノム編集食品ってなあに?

「生活クラブ運動グループ 日野地域協議会」主催でゲノム編集食品についての学習会を開催し(2月12日)、生活クラブ連合会企画部部長の前田和記さんのお話を伺いました。

 

従来の遺伝子組み換え技術は、他の遺伝子を組み入れる際に偶発的要素に頼っており、トライ&エラーの繰り返しで長い年月と数十億というコストを要していました。そのため大企業しか手をつけられませんでした。

一方ゲノム編集とは遺伝子に組み込まれている指令を変える操作で、特にノックアウトという遺伝子切り取り型は研究が盛んです。キットが簡単にネットでも手に入るということで、短期に低コストで取り組めるため、今後ベンチャー企業などによる健康食品のネット販売などが懸念されます。

ゲノム編集食品の一例として、不自然に肉厚な真鯛や、超実りの多い稲、芽が出ても食べられるじゃがいもなどがあります。

これらを食べても問題ないのでしょうか。「問題ない」とされていますが、人為的に作り出した未知の変異が、体内において何かしらの変異を生み出さないと誰にも言い切ることはできません。予防原則に基づき、避けるのが一番です。

しかしゲノム編集食品を避けたくても、表示義務はなく、昨年10月より自主的情報提供を開始したに留まっています。

ではどうしたらよいでしょう。前田さんは、まずは「○○機能強化」食品などには手を出さない方がよいと指摘します。同時に表示義務を、国に求めていくしかありません。

生活者ネットワークは、ゲノム編集食品に対する取り組みを今後も続けていきます。