素案の段階で「子どもの権利条例」だったものから、「権利」が抜け、「子ども条例」となってしまいました。
「『子どもの権利条例』の修正を求める市民の会」が、陳情を提出し、
①条例名に「権利」を加える
②全体にわたって加筆された健全育成の視点を削除する
の修正を求めました。
しかし賛成少数で不採択、条例は可決成立しました。
●なぜ健全育成がいけないか?
健全育成そのものは悪くありません。
しかし健全育成は大人の側から「こう育って欲しい」と子どもを見ますが、
子どもの権利は(「こうあるべき」と規定することなく)子どもの側に立って権利を保障するものです。
視点が違うものを一つの条例に入れ込むことに反対です。
●市民参加のあり方を考える
「子どもの権利条例」(素案)は3年の歳月をかけておとな会議が文案づくりを行なってきました。
今回の大幅な修正は、当初の目的や理念をも変えるものです。関わってきた市民を軽んじているように思います。
市民参加のルールづくりが必要です。
今後、子どもオンブズパーソンの実現など、必要な施策が進むよう活動を続けます。