「日野市子どもの権利条例」素案へご意見を!

9月30日の締め切り迫っています

 8月15日の日野市広報で「日野市子どもの権利条例」素案の公表とともに、パブリックコメントの募集がありました。 
 この「子どもの権利条例」素案は、約10年に渡りネットが議会質問を重ねた結果、子ども施策を進める上で条例化が必要であると市がやっと認識し、市民から募集した「おとな会議」によって108回もの会議を持つ中で、素案として市民に示されたものです。
 子どもの電話相談に関わる市民や、不登校問題に取り組む市民など、子どもの立場からの議論を重ねた結果の素案なのですが、自民党が新聞折込でこの条例素案を曲解した反対チラシを出しました。「権利より安心な家庭を」と自民党はその曲解チラシの中で述べています。それは誰でも、安心な家庭の方がいいに決まっています。でも現状を見たら、お題目だけでは解決できない状況になっていることは明らかです。
 虐待による乳幼児や子どもの死亡記事は後を絶ちません。だからこそ、子どもには人間としての生まれながらの権利があることを、まず親に知ってもらわなければなりませんし、親の学びを後押しする行政の施策が必要です。
 また、子ども達の世界では、学校内での傷害、殺人といった痛ましい事件が続いています。自分には人間としての権利があって、その同じ権利を友達ももっているのだということを、きっちり認識させることが必要です。「権利」と「権利」がぶつかり合った時どう解決策を見出すのか、考えあう力を子どもの中に育てることが必要です。認識する力、考える力を子どもに渡さずに、厳罰化だけを言ってもこの状況は解決されないでしょう。
 (「権利」と「権利」がぶつかり合った時の解決力を、これまでのおとなが十分持っていたら、社会はこうはなっていないでしょうから、子どもにだけこれをいうのはどうかと思いますが)
 「子どもの権利条例」は、決して子どもを甘やかす条例ではないし、やりたい放題を助長し野放しにする条例ではないのです。
 また、特別なサポートを必要とする子どもも沢山いるのです。
 日野市では、パブリックコメントを9月30日まで募集しています。皆さんからも日野市にご意見を出されるよう、お願い致します。