紙の分別、間違っていた~ 下田商店見学
ダストボックスの廃止や戸別収集、ごみ袋の有料化から始まったごみ改革から23年。ごみの資源化もすすめ、1人当たりのごみ量は全国上位に位置するほど日野市ではごみ減量が進みました。さらにごみ減量をすすめるために何ができるのか。日野市で資源化を長年担っている「下田商店」(日野市万願寺)に伺い、お話を聞きました。
◆ごみの資源化はどうなっているの?
下田商店では、段ボール、雑誌、雑紙、新聞、古布、牛乳パック、缶類を収集・処理しています。収集後、リサイクルできるように異物除去・選別し、機械でプレスして、各リサイクル事業者に搬出します。とても丁寧に選別する姿に、出す側もきちんとリサイクルできるよう分別しないと、と改めて感じました。
日野市は回収する品目が曜日ごとに分かれているため、他の分別品が混ざりにくい、回収車を効率的に利用できる、という点で事業者にもリサイクルしやすいしくみになっています。この仕組みは他市の事業者に褒められる点だと聞きました。
しかし、出された資源ごみの中には、リサイクルに回せないものが多くありました。
◆リサイクルしやすい包材への変更とごみになるものを増やさないしくみを
古紙再生促進センターが発行している、入れてはいけない紙のサンプル(禁忌品見本帳・古紙再生促進センターのHPから見られます)を見せてもらいました。特にツルツルしているものやピカピカしているものは資源化できません。また、サランラップの芯は厚みがあるので資源化は難しいのですが、トイレットペーパーの芯は薄いためOKだそうです。
さらに、宅配便などの段ボールに入っている圧縮紙もダメです。紙と表示されていても実際にはすでにリサイクルされている紙なので、資源化には向かないようです。見学してみて「分別間違えてた!」というものがいくつもありました。
一方、分別に悩む紙類がありますよね。紙と表示してあってもリサイクルしにくいものもあります。表示の仕方にも課題を感じました。
また、日野市のごみアプリにも、もっと詳しい情報の掲載を求めていきたいと思います。
生産者へ資源化しやすい包材への変更を求めると同時に、根本的にごみをださないしくみづくりにも取り組んでいきたいと思います。