「日野市子ども条例」制定

『権利』が後退

 6月定例日野市議会に「子ども条例」が提案されました。

 素案の段階で「子どもの権利条例」だったものから、「権利」が抜け、「子ども条例」となってしまいました。

「『子どもの権利条例』の修正を求める市民の会」が、陳情を提出し、
 ①条例名に「権利」を加える
 ②全体にわたって加筆された健全育成の視点を削除する
の修正を求めました。

しかし賛成少数で不採択、条例は可決成立しました。

●なぜ健全育成がいけないか?
 健全育成そのものは悪くありません。
 しかし健全育成は大人の側から「こう育って欲しい」と子どもを見ますが、
 子どもの権利は(「こうあるべき」と規定することなく)子どもの側に立って権利を保障するものです。
 視点が違うものを一つの条例に入れ込むことに反対です。

●市民参加のあり方を考える
 「子どもの権利条例」(素案)は3年の歳月をかけておとな会議が文案づくりを行なってきました。
 今回の大幅な修正は、当初の目的や理念をも変えるものです。関わってきた市民を軽んじているように思います。
 市民参加のルールづくりが必要です。

 今後、子どもオンブズパーソンの実現など、必要な施策が進むよう活動を続けます。