加工用国産トマトの危機

2008年12月5日 14時28分 | カテゴリー: トピックス

トマトケチャップの原料となるトマトは、ほとんどが外国産

 去る10月23日、生活クラブ生協まち日野の「トマトケチャップ生産者交流会」に参加して、トマトケチャップの原料となる国産加工用トマトの生産が危機に直面している現状を伺いました。

<加工用国産トマトは危機に瀕している>
 生活クラブ生協のトマトケチャップは国産トマトを使っています。遺伝子組み換えの原料や合成添加物を使っていません。またビンは洗って何度でも使用しています。いずれも組合員の要求に沿って生産者である㈱コーミが努力してきた結果です。
 トマトの加工品の生産量はここ30年ほぼ同じですが、加工用の国産トマト生産量は1/10に減少しています。つまり加工用原料の90%以上は輸入原料を使っていることになります。市販品のトマトケチャップのほとんどは、外国から輸入したトマトペーストを使います。
 国産の加工用トマトが減少した理由は、何と言っても生産者の減少です。①夏場の収穫作業が重労働ですし、②連作できないため一度作ると3〜4年畑を空けなければならず土地がたくさん必要です。③また輸入のトマトは(中国産のペーストをトマトに換算)、1Kg当たり6〜7円ですが国産では50円もします。以上のような理由で生産者減少し続けています。

<加工用国産トマトを守るために>
 コーミケチャップでは、生活クラブ生協が安定的に適正価格で買い上げてくれるので、トマト農家を確保し続ける事ができたと言います。契約農家は愛知県にありますが、加工用トマトの適地としては最南端になります。最近では天候不順により面積当たりの収穫量が下がってきているそうです。温暖化の影響が懸念され、この先愛知県で加工用トマトを作っていけるのか不安を抱えているということです。
 ㈱コーミの社員は、組合員には年間を通じて安定的・計画的に食べて欲しいと言います。私たち消費者も、安易にバナナダイエットのような超短期的な流行に飛びついたり、安さだけを基準に選ぶことは避けたいものです。できる限り国産品を買って国内の生産者を守る事が、自分達の食の安全を守ることにつながっているのだと思いました。

                      報告:出沼恵美子